「のびっこ」で学力保障



最近、兵庫県内で話題になっている? 深津の「のびっこ」とはどういったものなのでしょうか?
ちょっとだけ詳しく解説します。


「のびっこ」とは、学力の定着を図るための練習の時間です。人権教育の「学力保障」の視点で取り組みを始めました。




○学習内容については、各学年で相談し、4教科(特に国語・算数)の復習を中心とした内容にしています。

○プリントを自力で解いていく学習形態をとっていることがほとんどです。

○ほとんどの学年が、プリントを解き終えたら、先生に○つけをしてもらい、まちがえを直し、すべて終えても指示された時刻までは教室で自習をしています。指示された時刻になってもプリントを終えられない児童は、そのまま残って解き、先生に解き方のアドバイスをもらいます。それでも時間がかかり、遅い時刻になってしまった場合には、宿題でやってきたり、別の日の休み時間に解いたりします。

○学習プリントは、資料室の棚にあるものや、人権部で購入し各学年に配布した問題集、インターネット上にあるプリント用の問題などから作っています。

○復習なので、学年を遡った問題も出題しています。どの学年の学習から始めるかは児童の実態にあわせて考えています。

○昨年度から「のびっこ」で使用したプリントを、各学年で分厚いファイルにファイリングしています。

○週に1回、30分以上の時間をとっています。
・1・2年生は、月曜日に、昼休み→清掃→終わりの会後。
・3年生は、月曜日に、5校時→終わりの会後。
・4〜6年生は、水曜日に、5校時→終わりの会後。

○実施曜日と時間帯を学年ごとにずらすことによって、担任以外の先生が入りやすくし、各クラス基本2人体制(担任+担任以外の先生)で関われるようにしています。その結果、○つけの迅速化をはかり、解答時に悩んでいる子に対してアドバイスをしやすくし、子どもが実際に問題を解く時間を確保します。

○子どもたちに配る時間割表には「のびっこ」と記載しています。年度末に時数計算すると、他校の授業時数より少し多くなります。

○全員参加です。個別に学年を遡って学習する必要のある児童については、個別に対応しています。


のびっこ

プリントが配られると、一斉に子どもたちは学習をスタートさせます。
最初は鉛筆の音しか聞こえません。
途中、子どもが教師に質問する声と、教師や課題の終わった子のアドバイスする声が聞こえてはきますが、子どもは自分のすべきことをやっていきます。


「のびっこ」で子ども一人ひとりが力をつけられているのは、周りの子どもたちと一緒になって必死に取り組んでいるからです。みんなで伸びて集団が高まっているのです。そのような子ども同士の見えにくい「つながり」にも目を向けるような声かけもしていきたいです。これが、学級づくり・集団づくりにも活きていくと思います。

今の「のびっこ」で満足していてはいけません。マンネリ化しないように、そして、常に「ほどよい危機感」を持ちながら、取り組みを続けていきたいと思います。

「本物は続く、続けると本物になる。」(但馬出身の東井義雄先生の言葉より)これは、深津小学校教職員内で、はやっている言葉です。この言葉を信じて実践していきます。


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